ノーワクチン、ノーマスクで声をあげて唄いたい | クロオカノート
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ノーワクチン、ノーマスクで声をあげて唄いたい

ノーワクチン、ノーマスクで声をあげて唄いたい
7月9日、100万$ナイトと銘打った甲斐バンドのライブが横浜赤レンガ倉庫の特設会場で行われた。
横浜で甲斐バンドの野外ライブを楽しめるチャンスはもうないかもしれないと思いつつチケット購入を見送ったのは、真夏の屋外ライブにもかかわらず、マスクの着用が義務づけられていて、声をあげて唄うことが許されないからだ。

「アーチストの歌声を聞きに来たのだから、観客には唄わないでほしい」という意見があることは承知している。しかし、甲斐バンドのライブの醍醐味は唄うことにある。50代、60代のおじさん、おばさんたちと一緒にオープニングから立ち上がり、拳を振り上げて、何百、何千回と聴いたナンバーを唄いあげる。それがたまらなく楽しく、僕自身は「嵐の季節」と「テレホンノイローゼ」の大合唱がしたくてチケットを買うといっても過言ではない。だから今回は断念してWOWOWで視聴した。

「今日は感染防止でのため、声をあげたりとか叫んだりとか、ノーノーって感じだけど、ときどき、マイクをこうやりそうに(左腕を客席に突き出す)なるんだよね。それをやったら、僕が一発退場になる」
ライブの中盤、甲斐よしひろはそう言っておどけていたが、本心はどうなのだろう。このままでいいなんて思っているはずはないだろうが、1年の延期を経てなお感染対策を徹底しなければならなかったロックスターの胸中は。

コロナの閉塞感を吹き飛ばしてくれるとしたら、それまで誰も演ったことがなかった場所にステージをつくって人を集めるという方法で伝説をつくってきたこのバンドなのでは・・・・・・とついつい僕は期待してしまうが、花園ラグビー場も、東京副都心も、薬師寺も、使っていい、演っていいと許可してくれた人がいたから実現した。

今はどうか。コロナ禍でいち早く「嵐の季節」「破れたハートを売り物に」をオンラインでセッションし、「生きることを素晴らしいと思いたいと改めて感じた」とテレビ番組のインタビューで答えていた甲斐よしひろは、コロナ以前のスタイルで演らせてほしいと交渉はしないだろうし、言ったところでホールの責任者は許可しないだろう。間違いなく自治体の承認が必要な赤レンガ倉庫や、横浜アリーナのような第3セクターのホールが、感染症対策を撤廃し、100%キャパでのライブを許可するのは最後の最後だ。

では、どうすればまた、以前のように好きなアーチストのライブで声をあげて唄うことができるようになるのか。鍵を握るのは、やはりワクチン接種なのだろう。米国のニューヨークではすでに、ブルース・スプリングスティーンがワクチン接種を条件に、人数制限なし、ノーマスク(16歳未満または健康上、宗教上の事情がある場合は、検査の陰性証明を提示し、マスクを着用するよう求められる)でのライブを開催している。

日本ではワクチン接種の判断は個人に委ねられており、コロナが原因で死亡した人がいない若年層は接種する必要がない。リスクしかないのだから、ワクチンを接種すればライブへ行ける、という方向へリードするのは危険で卑劣だ。しかし、この国は長らく病んでいる。政府も自治体も、メディアの情報を丸呑みしている国民に選ばれたリーダーが判断ミスを重ねて迷走している。だから、ガイドラインどおりの感染症対策を施すことで息を吹き返しつつあるエンタメ業界の次のステップは、ワクチン接種を条件とする人数制限なしのライブになると思う。

それでも僕はワクチンを打たないと決めているし、ノーマスクでなければライブに行く意味はないと考えている。ワクチンを接種しなければ会場に入れないなんてロックじゃないという想いも少しあるので、願わくば、コロナ脳に冒されていないライブハウスの経営者に立ち上がってほしい。コロナ以前に戻りたいと願うアーティストと客を集め「体調の悪い方は入場をご遠慮ください」とだけ明記してライブを再開してほしい。そこに甲斐バンドの名があれば、何を置いても参戦するんだけど・・・・・・難しいだろうなあ。

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