年に数回、会ってたわいもない話をする間柄の知人と駅前広場で待ち合わせ、
近くのコーヒーショップに入った。
2カ月前に利用した時は、使用できないテーブル席がいくつもあった。
席に着いている客はドリンクやデザートを口に運ぶ時だけマスクをずらす、という有様で、
若い男女でさえ声を潜めなければならないような重苦しさがあった。
それがほぼ、元通りになっていた。
店内でマスクをしているのはスタッフさんだけで、
テーブルは喫煙席を含めてほぼ満席。
入口は閉め切られ、
3密もソーシャルディスタンスも関係ない、という状態になっていたのだ。
店舗責任者の判断はすばらしい、と僕は思う。
町田は神奈川の一部と言われるベッドタウンながら
オフィスビルや店舗の家賃は渋谷・新宿と変わらない。
加えてJR、小田急のターミナル周辺はカフェの激戦区だ。
リスクを承知で仕掛けていくのは当然であり、僕は
「新型コロナに怯えていても仕方がない」という姿勢を
いち早く見せたこの店舗のファンになった。
知人の女性とはテーブル席で向き合って座り、
ケーキやパフェを食べながら2時間ほど、いろんな話をした。
1人で過ごしている客も大勢いたが、
声を上げて笑う他人を気にする様子もない。
あたりまえの日常を取り戻したい人、
新型コロナがインフルエンザよりはるかに弱いことを知っている人が集まっているのだろう。
ひさしぶりに、心地いい時間だった。
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