フリーランスはクレジットカードを作れない?
今回はライターの僕がフリーランスになってから使い始めたクレジットカード(一般限定)を公開。言い換えれば、会社勤めでなくても審査に通ったカード、です。
クレジットカードを持たないままフリーランスになったあなた。クレジットカードを持っていないがフリーランスになる覚悟を決めたあなたにおくる記事です。
三菱UFJカード
キャンペーン | 新規入会で最大10,000円相当のプレゼント |
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ブランド | Mastercard、VISA、JCB、American Express |
ポイント還元率 | 0.40%~5.50% |
年会費 | 初年度無料(年1回の利用で翌年以降も継続) |
発行までの期間 | 最短翌営業日 |
Amazonギフトへの交換が可能
ポイントは移行、交換、運用、キャッシュバックが可能
「楽ペイ」登録と対象店舗の利用で5%相当のポイント進呈
このカードを申し込んだ理由
メインバンクが発行するカードだからです。フリーランスになって東京へ引っ越しをして、取引銀行を変えた(大阪の編プロ勤務時代の取引銀行が自宅近くになかった)ので、その流れで申込みました。
申し込んだ時点では他行のカードローンや消費者金融への返済が残っていた記憶がありますが、返済を滞りなく行っていたせいか審査に通りました。会社勤め時代は現金主義でしたので、これが初めて持ったクレジットカードです。
使ってみた感想
楽天、dポイントをはじめポイント交換のバリエーションが豊富ですが、ワンクリックで済むとはいえ、ひと手間かかるのが面倒。
利用明細などを確認するMUFGWebサイトのUIデザインが古い。ログインするたびにさみしい気持ちになります。
こんな人にオススメ!
メインバンクが三菱UFJ銀行の方。セキュリティと不正利用の際の補償は万全なので、初めて持つカードとしてはいいのではないでしょうか。他行と取引している人が持つメリットはありません。
三菱UFJデビットカード
キャンペーン | 新規入会で最大10,000円相当のプレゼント |
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ブランド | VISA、JCB |
ポイント還元率 | 0.20% |
年会費 | 無料 |
発行までの期間 | 約2週間 |
ショッピング保険(最大100万円)、不正利用補償(VISA年間最大100万円/JCB1事故あたり最大500万円)が充実
スマホ決済(Google Pay、Apple Pay)に対応
利用金額の0.2%を毎月25日自動的にキャッシュバック
このカードを申し込んだ理由
確定申告用の仕訳の手間を省くためです。たとえば経費に算入できる文具(1,000円)をクレジットカードで購入すると、その日付で
消耗品費1,000 未払金1,000
そして、普通預金口座から引き落とされた日付で
未払金1,000 普通預金1,000
と、二度の仕訳をおこなう必要があるのです。
その点、購入した時点で代金が口座から引き落とされるデビットカードならその日付で
消耗品費1,000 普通預金1,000
と仕訳すればいいわけです。
当時はまだ「マネーフォワード クラウド確定申告」「freee」のようなクラウドサービスがなく、Excelベースのソフトで入力していましたのでこの違いは大きく、適用可能な決済はすべてデビットカードに切り替えました。
使ってみた感想
10万円使ってもキャッシュバックはわずか200円でお得感はゼロ。雑収入として仕訳する手間だけが残った。
こんな人にオススメ!
つかったら即、口座から引き落としされるので、クレジットカードではつい使いすぎて・・・という方はこちらに変えてみると歯止めが利くと思います。僕は確定申告用仕訳が面倒なことよりもキャッシュバック率に対する不満が大きくなってしまったので今はセカンドカード扱いにしています。
楽天カード
キャンペーン | 新規入会と利用で5000ポイントプレゼント |
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ブランド | VISA、JCB、Mastercard、American Express |
ポイント還元率 | 1.00%~3.00% |
年会費 | 無料 |
発行までの期間 | 約1週間 |
2009年から2022年度まで14年連続顧客満足度1位を獲得(JCSI:日本版顧客満足度指数調査)
楽天証券と連携しているので、貯まったポイントを資産運用に活用できる
このカードを申し込んだ理由
僕が入会を検討した時点では、新規入会+利用で8000ポイント進呈のキャンペーン中。銀行系のカードでは考えられないお得感だったので、一本化するつもりで申し込みました。
経費として算出できる消耗品や設備をポイントアップ日を狙って楽天で買えばポイント還元率が高まること、ポイントを資産運用に使える点にも魅力を感じていました。
また、利用頻度が高い自宅近くのドラッグストアが楽天ポイントに対応していたことも大きかったですね。
使ってみた感想
サイトのUIがいいので利用明細(PDF)の管理がしやすくなった。
こんな人にオススメ!
普段からネットショッピングの割合が高い方。近所に楽天ポイントに対応した利用頻度の高い店がある方。お得感にこだわる方なら楽天カード一本でしょう。
楽天モバイルの不振の影響か、近年はポイント計算方式の変更などを「改悪」と評する人も多いようですが、還元率の高さは依然として屈指。加えてフリーランスでも審査に通るなら選ばない手はありませんよ。
東急カード
キャンペーン | PASMO一体型(TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO /コンフォートメンバーズ機能付)は新規入会で3000ポイント進呈 |
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ブランド | VISA、Mastercard |
ポイント還元率 | 0.50~1.0% |
年会費 | 初年度無料(2年目以降1,100円) |
発行までの期間 | 10日~3週間(Web申込み) |
東急線PASMOの定期券購入やPASMOオートチャージでポイントが貯まる。
買物などで貯まったポイントをPASMOにチャージできる。
東急ストアでは200円(税抜)ごとに3円分のポイントが貯まる。さらに、毎月19日と29日は5%のキャッシュバックあり。
このカードを申し込んだ理由
PASMOのオートチャージを利用するためです。僕が仕事や移動で利用する路線は、JR線と小田急線が9割。東急線はほとんど利用することがなく、東急グループの商業施設で買物をする機会もありませんが、PASMOのオートチャージが利用できるクレジットカードのなかで、普段の生活で使用する可能性がゼロではない唯一のカードがこれだったのです。
使ってみた感想
PASMOのオートチャージには利用期限があり、更新手続きをするために駅まで行かなければなりません。それを知らずに失効したので一体型にしておけばよかったと後悔しました(最近、半導体不足で記名式のPASMOも製造中止になると発表されたので再加入しました)
利用を始めた頃、毎月郵送される利用明細がイレギュラーなサイズでファイリングが面倒だった。
こんな人にオススメ!
東急グループの商業施設を頻繁に利用する人だけがメリットを感じられるカード。渋谷で買物をする機会が多い人は持っておきたいですね。PASMOのオートチャージが目的の方は一体型をオススメします。
ビュー・スイカカード
キャンペーン | 入会・利用&抽選で最大8,000ポイントプレゼント。JBCならプラス2000ポイント。 20代以下はさらに2,000ポイントプレゼント(2023年9月30日まで)。 |
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ブランド | VISA、JCB、Mastercard |
ポイント還元率 | 0.50~3.68% |
年会費 | 524円 |
発行までの期間 | 最短10日間(Web申込み) |
年間利用額に応じて最大5,250ポイントのボーナスポイントを獲得できる
JRE POINTで交換できる「JRE POINT特典チケット」や「JRE POINTアップグレード」で新幹線・特急を快適に利用可能
「えきねっと」利用やモバイルSuica定期券購入で3%還元
「JRE POINTは1ポイント単位でSuicaにチャージできる
紛失時はチャージ残高を補償
このカードを申し込んだ理由
Suicaのオートチャージを利用するためです。
フリーランスになって最初に使った交通系ICはPASMOで長らく愛用してきましたが、そのなかで何度かPASMOを入れた財布を自宅に置き忘れてしまって大慌てしたことがあったので、予備にSuicaも持っておこうと。
で、東急線や東急グループの商業施設を使わない僕はPASMOをサブに回し、Suicaをメインにしました。
比較対象としては年会費無料の「ビックカメラSuicaカード」があると知っていましたが、年額500円程度の違いでお得感を覚えたくはないですし、改札機でチャージするのだからJR系のビューカードでよかろうと。
あと、当時、利用していたASPにビュー・スイカカードのセルフアフィリエイトプログラムがあったこともこのカードにした理由のひとつです。悪くない金額だったという記憶があります。
使ってみた感想
オートチャージの設定金額を駅のATM「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)で何度か変更しました。初めてでも操作に迷うことはないと思います。
ポイントを使ってショッピングできるECサイト「JRE MALL」はどのジャンルも品揃えが豊富。2000~3000ポイントでもいいもの買えます。
こんな人にオススメ!
首都圏の在住でJR線での移動が多く、券売機でのSuicaへのチャージを面倒に感じている方、JR線のエキナカで飲食や買物をする機会が多い方は持っていたい一枚です。電車代専用カードにしておけば確定申告の仕訳ての手間も省けますよ。
フリーランスの僕がクレジットカードの審査をクリアできた理由
一番の理由は「一般ランク」のクレジットカードだからでしょう。
クレジットカードの審査は、一般的には「属性情報」(※1)と「信用情報」(※2)が基準になると言われていますが(クレジットカード会社は審査基準を公開していません)、僕が銀行口座を開設するついでにクレジットカードを申し込んだのは、10年勤務した会社を退職して上京した直後(2002年)。まだ開業届けを提出しておらず、収入もゼロの状況で審査をクリアしましたので、一般ランクのカードの審査において、収入や勤務先は審査の目安の一つであって決定的なものではないと言えるでしょう。
(※2)「信用情報」は各種ローンやクレジットカードの利用履歴など、お金の借り入れや返済に関する情報です。
クレジットカードのメリットと併せて知っておきたいこと
クレジットカードを持つメリットは
・ポイントがたまる
・毎月のお金の管理がしやすい
・付帯保険がある
・信用(クレジットヒストリー)を作ることができる
この5つ。
そのなかでフリーランスの僕が最も大きなメリットと感じたのは「毎月のお金の管理がしやすい」ことです。
カード払いの場合、支払いが発生した時点と引き落としされた時点でそれぞれ仕分けを行う必要がありますが、知り合いの税理士によると、カード払いの場合は明細書があれば領収書は不要とのこと。現金払いだと領収書を電子化してタイムスタンプを押す必要がありますので、その点で大きな違いがあります。
ただ、そのメリットを税理士に頼ることなく享受するには、簿記(3級・2級)の知識と、クレジットカード会社と連携できる確定申告ソフト(会計ソフト)が不可欠です。
フリーランスになった方、フリーランスになると覚悟を決めた方は、クレジットカードだけではなく、簿記と確定申告ソフトの使い方についても理解を深めておきましょう。
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